これは私自身の気持ちの整理のために書いています。
彼の訃報を聞く、ほんの数日前に彼の出演した映画をたまたま見ていました。
その彼は、とても魅力的で洗練されていて映画の印象より主演ではない彼の印象のほうが強かったくらいです。
そんな彼が突然亡くなった。
あまりに唐突で本当に驚きました。
何かの間違いじゃないのかと。
それが病死でも事故死でもなく「自殺」だったという事実に酷く息苦しさを感じました。
そしてその漠然とした重苦しさは、彼の死から1ヶ月以上が経つ今でも変わらずに私の心の中にあります。
直接的な原因は分からない
直接的な何が原因で、そのような行動に至らせたのかは当人以外の誰にも確実なことは分かりません。
でも、これだけは確実に云えます。
彼の「自己肯定感」は非常に低かったということです。
自己肯定感とは
自己肯定感とは「自分の存在を肯定できる」ことです。
どんな自分でも「生きていていい」と思える力です。
自己肯定感の高い人は「自分を殺すこと」はしません。
あんなに整った顔立ちで、スタイルも良く、演技が上手で、歌やダンスの才能(努力できる力)まである、将来有望だと多くの人が語る彼の自己肯定感が低かったというのは衝撃でした。
自己肯定感は大人になってからも育てることができますが、土台を作るのは幼少期に与えられるべき親からの無償の愛です。
ただ存在しているだけで良いと思わせてくれるのが無償の愛です。
それがある時点で失われたのか、そもそも満たされていなかったのかは分かりません。
大人になってからでも「誰かに必要とされている」と思えさえすれば、自分を肯定する力を育むことは出来たはずです。
でもそれすらも叶わなかった。
誰か1人でも
彼の身近には関わる人が多くいたはずです。
前兆無き死と云われていますが、彼は死ぬ前にlineのアカウントを削除していたり(友人のカメラマンが気づいている)、Instagramのプライベートな投稿を削除しているそうで、あの日を選んだのは偶然かもしれませんが、生前整理をして準備しながらも「SOS」を出していたと思わずにはいられません。
これらの整理は明らかな前兆だと思います。
誰か1人でも彼の心に親身に寄り添って真剣に向き合う人がいれば、結果は変わったのではないのかと思わずにはいられません。
NHKドラマ「太陽の子」
私はまだ見られません。
見られるまで時間がかかりそうです。
「入水自殺」を試みるシーンがあるそうですね。
彼はそのシーンをどんな気持ちで演じたのかを考えると居た堪れない気持ちになります。
May his soul rest in peace.
KAKO
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